この記事では、プレジャーボートを陸上保管するにあたって必要な船台について紹介していきます。
マリーナの陸上保管はボートを乗せて保管する船台が必ず必要になります。
そうじゃない方でも船底やエンジンなど海上では困難なメンテナンスをする際にボートを上架して船台に乗せて作業をします。
私のボートは陸上保管なので、船台を用意しなければいけませんでした。
仕事柄、作ることができる環境にあるので21~25フィート前後のボートが乗せられる船台を作りました。
ボートオーナーの方なら必ず利用する船台に着目して話を進めていきます。
それではいってみましょう!
船台とは?

大多数の方がボートを乗せるための「台」と何となく認識していると思います。
そして一般の方が購入する場合、相場が約40~60万程度と高いのも事実です。
かといってボートみたいに常日頃から愛着が湧くものでもありません。
毎日、重たいボートをしっかりと支えて安全に保管するのが船台の役目です。
船台の値段は、なぜ高いのか?

21~25フィートの船台の相場が40~60万程度。
図面作成から鋼材や必要部材を用意して、完成させてみた卒直な感想・・・
妥当な金額だと個人的には思いますよ!
理由は鋼材価額が急騰したり、その他すべての材料が値上げしているからです。
船台に求める条件!

私が船台を作るにあたり、船台に求める条件がありました。
➀ドブ漬け亜鉛メッキ加工をすること
②ノックダウン方式にすること
③ハル受け調整可能にすること
④前支持脚・後固定車輪
ケチって貧弱な見た目よりも、ややオーバースペック気味にすることで
立派な見た目だけでなく、耐久性や耐荷重も増し安心安全に使えるようにしました。
ドブ漬け亜鉛メッキ

長く使うために錆防止として一番効果があります。
溶かした亜鉛に鋼材を浸し、表面に亜鉛の塗膜を形成させることで錆びにくくなります。
錆止めペンキをいちいち塗るのも面倒なので、費用はかかりますが費用対効果はいいです。
ボルトなど全ての部材に亜鉛メッキ加工が施してある物を使用しています。
ノックダウン方式

船台は全てバラバラにしたかったので、ボルトだけで簡単に組み立てられるようにしました。
全てパーツ化(部品)することにより、もしトラブルがあった場合にその箇所のパーツを交換するだけで済みます。
バラバラになるので運搬はもちろん、保管場所も大きくスペースを確保する必要がありません。
置き場も困らないので、予備のパーツを保管しておくことも容易です。
ハル受け調整

ボートを乗り換えたとしても使えることを想定して、前後にあるハル受けの幅を調整できるようにしました。
ハル受けには船体に傷や負荷がかからないように厚み50ミリのパットを装着しました。
前支持脚・後固定車輪

船台の移動はリフトで前側を上げて、後側の車輪で移動させます。
どこのマリーナでも船台キャスターと言えば、岡本工機が定番なので使用しています。
船台の中で一番負荷がかかり、一番早くダメなるので消耗品だという認識がいいと思います。
前側は、支持脚でこれももちろんパーツ化してあります。
まとめ

いかがだったでしょうか?
マリーナの規約により様々ですが、マリーナ指定の船台を使わないといけない場合もありますので注意して下さいね。
海の近くなのでどうしても塩害は避けられません。
個人的には、亜鉛メッキ加工された物を選ぶことを強くおすすめします。

かっこいい船台、作ってくれて
ありがとう!
船台「耐重海獣」として販売も可能です。
お気軽に問い合わせ下さい!

普段スポットライトが当たることのない船台ですが・・・
大切なボートを支える船台の存在を軽視してはいけないと思います。
まさに縁の下の力持ち!
予算だけで決めるのではなくて、妥協できる点とゆずれない点を決めておきましょう。
ぜひ今回の記事を船台購入の参考にして下さいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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